社長あいさつ

代表取締役社長 青木 健男の写真 代表取締役社長 青木 健男の写真

平素は格別のご高配を賜りまして厚く御礼申し上げます。

野村バブコックアンドブラウン株式会社(以下“NBB”)は、航空機をはじめとする国際的なリース案件の証券化商品のエクイティ・アレンジャーとして1986年にスタートし、現在は航空機リース業界のリーディングカンパニーとして、投資家の皆様からご愛顧を賜っています。

創業以来、世界情勢は刻々と変化し、パンデミックや地政学リスクの顕在化により、お客様を取り巻く事業環境も激変してきました。国内外を襲った新型コロナウイルス感染症は、我々の価値観や行動様式をも一変させました。世界中でワクチン接種が進展していく中で、ようやく落ち着きを取り戻しつつありますが、航空機リース事業においても、ウィズコロナ・アフターコロナを見据えた様々な変化への対応が求められています。我々は、引き続き、時代とともに変わっていく多種多様なニーズを的確に捉え、これまでに蓄積した高い経験値と専門性を活かしてお客様や社会に新たな価値を提供してまいります。

NBBは世界有数の航空機リース会社であるBBAM Aircraft Management(以下“BBAM”)と創業以来、実質的に35年以上にわたる業務提携関係にあり、航空機オペレーティング・リースマーケットに新しい価値を創造してまいりました。BBAMの高度なマネジメント能力やリマーケティング能力、そして野村グループの総合力を結集することで、お客様に最適な事業機会を提供するとともに、重要な社会マーケットに新しい価値を創造してインフラの一つである航空産業をファイナンスの面からグローバルに支え、持続的な経済の発展に寄与してまいります。

野村グループとして取り組んでいる多様なビジネスは、お客様をはじめとしたすべてのステークホルダーからの信頼の上に成り立っています。また、グループの経営ビジョンは『社会的課題の解決を通じた持続的成長の実現』にあり、これは、『ビジネスの成長』 × 『社会からの信頼』 × 『社員の満足』の三つに因数分解されます。
このうち、『社会からの信頼』では、『お客様からの信頼』と『サステナブルな社会の実現』を掲げています。

NBBは航空機に特化したオペレーティング・リース事業を行っていますが、航空機は経済耐用年数が長いうえ、中古機市場が確立されています。機体が寿命を迎えてもエンジンのみを更に再利用したり、旅客向けの機体を貨物向けに改修するなどの手法も進んでいるため、その面では、航空業界は持続可能な循環型ビジネスを実践しているといえます。我々は、1.脱炭素・循環型社会への貢献、2.デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じたイノベーションの推進、3.人材育成と豊かな職場環境の醸成の3つを重点課題として設定しています。我々は、SDGsへの取り組みを通じて、全社一丸となって積極的に未来に貢献するとともに、社会課題の解決に寄与する金融ソリューションを翼に乗せて、サステナブルな社会の実現に向けた飛翔を加速してまいります。

風雲に導かれ激動の航空機リース業界に身を投じました。「雲外蒼天」を信じて一同取り組んでまいります。よろしくお願い致します。

代表取締役社長 青木 健男